音の道へ

１９９１年、地元延岡西高校を卒業した私は、武蔵工業大学（現在の東京都市大学）で教鞭を振るっていた父の従弟である佐藤寛先生に憧れ、同大学の建築学科に進学しました。

大学時代は佐藤先生の防火研究室に所属し、そのご縁もあり卒業後はサッシメーカーに設計マンとして就職しました。就職後に配属された商品開発部では主に防音サッシを担当し、オフィスと音響実験室を往復する生活でした。

元々楽器演奏を趣味としていたお陰か、この時に学んだ音響理論はとても興味深く、たくさんのことを学ばせて頂きました。
その後進路変更を決断し、眼鏡学校と赤坂での眼鏡店勤務を経て、2000年に当社に入社しました。
当時はもちろん、眼鏡が主力商品でありましたが、創業者である父は、ちょうど補聴器に力を入れようとしているタイミングでした。

補聴器は管理医療機器ではありますが、精密な音響機器でもあります。サッシメーカー時代に身に着けた音響理論や知識は当社の補聴器フィッティングに関しても多くの独自ノウハウとなり、お客様のお悩みの解決に大変役に立っており、お陰様で推定地域シェア№１（補聴器工業会年間出荷台数より算出）の大きな原動力となっております。

地域に根差した技術集団として

眼鏡に関しても、２０２２年に新たに発足した国家検定資格「眼鏡作製技能士」取得に力を入れており、初年度は２名の眼鏡作製技能士を誕生させました。

眼鏡店・補聴器店は様々な形態、ビジネスモデルがあります。ロープライス店やチェーン店から高級店など、それぞれに特徴や利点がある中で、私はまず一つ、創業者の思いを忘れずに、地元発祥であることに誇りを持ち、地域密着型のお店として、「地域」と「人」に寄り添うお店でありたいと思っています。そして２つ目に私の思いとして、技術を磨き極めて、より深い部分で真にお客様の役に立つ。お困りごとを解決できる技術集団でありたいと願っています。人口の多い都市部等にはそういうお店も存在していますが、私の愛する地元にも、そんなお店があって良いのではないか。というのが、私が地元に帰って来てからずっと思っている事です。
まだまだ志は半ばですが、今後もお客様の為に成長することを止めないサトーを何卒よろしくお願い致します。